お元気ですか。 S市で、活版印刷を習いました。 近代的な市の施設の地下に、活字がみっしりと並んだ工房があるのでした。 そこではなかなか見つからない活字がふっと目の前に見つかることを 「活版の神が降りてくる」と表現するのでした。 神様はなかなか降りていらっしゃらないので、人々は血眼になって 粟粒のような活字を延々と探し続けるのでした。 目の奥がずうんと重いです。 原稿書きやパソコンのセットアップ、本当にお疲れさま。 でも少しだけ少しだけ、原稿が大変なのがうらやましい。 コーヒーを淹れながら「ああ締め切り前の原稿がこんなにたくさん」と呟いてみたい。 部屋に閉じこもって「山の奥にも鹿ぞなくなる…こんな歌じゃなーい!」 と叫んで鉛筆を折ってみたい。 ああ、ごめん、ごめんね。何かおみやげ、買っていきます。 |
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(2005年12月15日) |
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